10までカード

10までの数と、なかよくなろう! 〜 なんとなくわかる教育研究所 〜

「10までの数の計算が、なかなかできるようにならない」。そんな相談をよく受けます。
ゆっくり学ぶ子どもたちにとって、「10までの数となかよくなる」のは、かなり高いハードルです。まずは 「5までの数となかよくなること」。つぎに「10までの数をイメージできること」。計算は、そのあとの目標です。
「10までカード」は、そのための手作りカードです。百円ショップの名刺カードに印刷するだけ。1セット50円で作れます。

10までカード。指・数字・タイルの図柄のカードをならべたところ

4つの図柄

同じ数を、4つのちがう見せ方であらわしています。だから「同じ数をそろえる」遊びが、そのまま数量感覚の練習になります。

  • ✋ 指 …… 一番身近で、いつでも使える最強の教具。指の出し方を見れば、その子がどれくらいの数を「量」としてつかめているかもわかります。
  • 🟧 村上タイル …… 数を正方形のイメージであらわすタイル。5のかたまりが色で見えるので、「5といくつ」がつかみやすい。
  • 🎲 サイコロ …… 数の入門にサイコロの目はぴったり。パッと見て「いくつ」がわかる練習に。
  • 🔢 数字 …… 量と数字と数唱をむすびつけます。「し/よん」「しち/なな」の両方の読みをつけています。

「0」と「ジョーカー」のカードもあります。遊びによって使い分けてください。

10までカードの印刷用データ(指の図柄)

ダウンロード(無料)

A4で印刷して使います。カードは 名刺用紙(A4・10面) に印刷すると、切らずにそのまま名刺サイズのカードになります。ふつうの紙に印刷して切っても大丈夫です。

10までカードの印刷用データ
10までカード(5枚)
指・タイル・サイコロ・数字・0とジョーカー。名刺用紙5枚で1セット
📄 PDFをひらく
カードの裏面データ
カードの裏面
5枚の裏に印刷すると、図柄が透けなくなります(省略してもOK)
📄 PDFをひらく
10までカードの紹介資料
紹介資料(5ページ)
図柄の意味・作り方・遊び方・大事にしてほしい3つのこと
📄 PDFをひらく
10までボード(掲示用の大きい版)
10までボード
黒板や壁にはる、大きい版の図柄(8ページ)
📄 PDFをひらく
10までヒントカード
10までヒントカード
1〜10の数字と指を1枚にまとめた、手元に置くヒント
📄 PDFをひらく
補数めくりヒントカード
補数めくりヒントカード
「あといくつで10」を見つける遊び(補数めくり)のためのヒント
📄 PDFをひらく

作り方

  1. 百円ショップの名刺カード(A4・10面)を5枚用意して、「10までカード」のデータを印刷する。
  2. 5枚すべての裏面に「カードの裏面」を印刷する(図柄が透けるのを防ぐため。省略してもよい)。
  3. 名刺カードを切りはなして、「5まで」と「6から10」に分ける。「0」は遊びによって使い分ける。

遊び方はイロイロ

① ババ抜き・神経衰弱(同じ数をそろえる)
はじめはこれ。まずは「5まで」のカードだけで

「同じ数量がそろったら、すてる・もらえる」というルール。指と数字、タイルとサイコロ。見た目がちがっても「同じ数」だと気づくのが、数量感覚の練習になります。

② 合わせて5・合わせて10(発展ルール)
数となかよくなってきた子に。「0」のカードを足して

同じ数ではなく、「合わせて5」「合わせて10」になる組み合わせでペアを作ります。かなり高度なので、十分に数となかよくなってから。

③ すうじじゃんけん(大小くらべ)
カードを出し合って、数の大きい方が勝ち

「どっちが大きい?」をくり返すうちに、数の大小が体にしみこみます。

大事にしてほしい3つのこと

① 指を使って

遊びながら、どんどん指で数をあらわす体験を。そして「どれくらいの数をまとめて出せるか」に注目してください。1本ずつ数えるように指を出す子は、まだその量をキャッチする力が弱いです。指をまとめて出せるようになるまで、あせらずじっくり遊んでください。

② スモールステップで

教科書や多くのドリルは「10までの数」をひとまとめで教えようとします。でも、まずは「5までの数」だけでたっぷり遊んでください。しっかり身についたら「6から10」、それができたら「1から10」と、少しずつレベルを上げていきます。

③ 感覚を養う

「数でたのしく遊ぶ」経験を重ねることで、数量感覚が育ちます。無理に教えたり、わからせようとしたりしないように。感覚を育むには「毎日・短い時間・楽しく」続けるのが一番です。できれば入学してなるべく早い時期に、教科書を使った学習の前に、遊びとして。

「指は最強の教具」〜10までの計算を5つのステップで〜

指は、片手で5、両手で10。「5のかたまり」「10のかたまり」と、「あといくつで5」という見方が、自然に身につきます。いつでもどこでも使えて、指の使い方を見れば、その子がどれくらい数をつかめているかもわかります。
大事なのは、1本ずつ数える〈数える指〉ではなく、「4!」と同時に出す〈まとめる指〉。10までの計算は、5つのレベルに分けて見てあげてください。

  • レベル1:5までのたし算・ひき算
  • レベル2:5といくつ の たし算・ひき算
  • レベル3:5より大きい数の たし算・ひき算
  • レベル4:5の両替がある たし算・ひき算
  • レベル5:これまでのまとめ+0のある計算
📄 資料「指は最強の教具」(8ページ・PDF)
資料「指は最強の教具」の1ページ目

🎮 5つのレベルを、ゲームで練習できるデジタル教材もあります → たおせ!けいさんモンスター

いっしょに使えるプリント

計算練習(10まで)
計算練習(10まで)
レベル①〜③の計算プリント(5ページ)
📄 PDFをひらく
あわせていくつ・わけるといくつ
あわせて・わけると
「1と2で3」「5は1と4」。指の絵つき(8ページ)
📄 PDFをひらく
数字えらぶプリント
数字えらぶプリント
指の絵を見て、あう数字をえらぶ(4ページ)
📄 PDFをひらく
すうじ練習
すうじ練習(B5)
指・サイコロ・タイルを見ながら数字を書く(3ページ)
📄 PDFをひらく
おなじかずざん
おなじかずざん(おまけ)
「2と2で4」のような、同じ数どうしのたし算(2ページ)
📄 PDFをひらく

もっと知りたい先生へ

なんとなくわかる教育研究所では、10までの数の指導をはじめ、ゆっくり学ぶ子どもたちが「ことば」や「数」となかよくなれる教材と授業を、先生方といっしょに研究しています。
Zoomでの学習会・講座を毎月開いています。講座のアーカイブ動画は、プレミアム会員の方がいつでも見られます。

📅 今月の講座のご案内 ✨ プレミアム会員について